

2018.11.09 - update
メディア


今回は、2018/4月に心華楽曲「三月色」が全国のファミリーマート・サークルK・サンクスで流れた「れるりり」さんと、心華公式デモ曲「ココロハナ」の作者「takamatt」さんにガイノイドにお越しいただき、お2人の作詞・作曲のこだわりから、出会い、ボカロデビュー当時の思い出話、音楽のルーツ、制作スタイル等、様々なお話をお伺いしました!
お2人とも、リスナーに向けたインタビューは色々と答えられていると思いますので、ガイノイドでは敢えて「クリエイター」としての視点でインタビューを行っています。ボカロPを目指す方、DTMを始めたい方にも有益な情報が盛りだくさんです!
色々なお話を聞いていたら、とても濃い内容になってしまったので、2回に分けて掲載いたします。


今回は、実は珍しく「キャラクター」を重視して作りました。普段は、いわゆる「キャラソン」的な作り方はしてこなかったんですけど、今回は、どっちかというと「キャラソンに寄せた」つもりで作りましたね。
作っている中で、そういう(キャラクターに曲を寄せる)のがマッチしてきたって感じもあります。
今回はテーマから先に決めてますね。それで、心華の声に合わせて、メロディと歌詞は一緒に考えています。
うん、わかる!僕も詰まった。悩むよねえ。
「女子中高生のことをよく調べなさい」ってことですね。
「女子中高生の気持ちになって書く」と。以上!
そうですねえ……言葉って、長い歴史の中で使い古されちゃってるワケじゃないですか。なので、僕らはその使い古された言葉の組み合わせで新しいものを作っていくしかない。
そうですねえ……まず、響きは大事にしますね。僕はどっちかというと、基本は「意味」より「響き」。
そうですね、「ココロハナ」に関してはストーリーを意識しました。
テクニック……!
これは誰かがやってた手法なんですが……まず、紙になんか歌詞を書くんですよ。
そうすると、「宇宙が広がる!」っていうのがあって(笑)。
なるほど、それ面白いですね!
なので、「(書いた歌詞が)イマイチだな」って思ったら、それやってみると、意外と面白い結果が出る……かもしれない(笑)。
僕の場合は、「言葉の数を増やす」かなあ。メロディに歌詞を乗せて「イマイチだなあ」と思った時は、(同じメロディに対して)歌詞の語数を増やして、早口みたいにしちゃう!
そうやって、リズムに乗せちゃう!
早口ボカロは批判された時期もあるんですけど(笑)、そこは緩急ですよね。
……ヒマだったから。
ボカロPがよく言うやつだ(笑)。
まあちゃんと話すと、当時(2009年)やってたバンドをやめて、でも音楽はやりたいじゃないですか。で、音楽やろうと思ったら、絶対ボーカルが必要じゃないですか。
あー、そういう点だと、僕、ずっと邦楽を聴き続けてきた人間なんで、歌詞がハッキリ聞き取れない音楽はあんまり好きじゃないから、自分が打ち込むときも、「絶対歌詞がハッキリ聞き取れるように」というのを大前提に音楽を作ってたんです。
僕も、ボカロ始めたきっかけについてはれるりりさんに似てますね。
うんうん。
それで、ニコニコ動画とか見てたら、当時ちょっと気になったけど放っぽっといてたボーカロイドが、ネットで結構盛り上がってて。
ない!
バンドもダメになっちゃったし……。
そう、ない!(笑)
今、EDMのアーティストとかって、ボーカルはフィーチャリングして、トラックは自分が作って、自分名義でアルバム出す、みたいなのが主流なんですよね。ああいうのが理想でしたね。
あぁ、それは分かる!
邦楽だと、Jazztronicさんとかがそういうかたちなんですよね。
あ、じゃあ、僕も同じ!同じ!
「無い」って言ったじゃん!
でも僕、富田ラボとか好きで。あの人もやるじゃないですか、色んなボーカルをフィーチャーして。
確かに。
そうですね、感覚は近いかもしれないです。2007年くらい(のボカロシーン)だと、ボーカロイドは「キャラソン文化」から来ているので、そういう人たちとはベクトルが逆ですね。
そうですね、別に「ボカロPになりたくて」始めたワケじゃないから。
「ボカロP」って(呼称は)、呼びたい人が呼べばいいと思っています。